手術を担当する先生と密な連携がとれることと、整形外科のプロフェッショナルがそろっているので安心してリハビリを担当できることを実現した組織です。クオリティの高さ、綿密な連携によるチームワークは、ONE for Animalsの最大の強みだと考えています。
リハビリ担当の獣医師として重要なことは、動物の状態はいつでも良いわけではないので、仮に悪い状態になったとしても執刀医とすぐにコミュニケーションがとれる、つながっていること。些細な変化にも対応しやすいONE for Animalsは、所属している自分自身にとっても頼もしい環境です。
一般的な診療や手術はONE for Animalsに入社する前に行っていたのですが、そんな中で、手術しただけでは回復しない動物が少なくないことに気づきました。飼い主さんは手術したことでご満足される方が多いのですが、筋肉の太さが異なるなど気になりだしたんですね。
動物が年を取ってくると、足の左右差が大きくなったり、生活上で支障が出るなどの症状の表れに直面し、「もっと初期の段階でケアが行えるんじゃないか?」と強く感じたことがこの道を志したきっかけです。
人間のリハビリであれば医師と患者さんの1対1ですが、動物の場合、飼い主さんと動物を相手にする1対2であるということ。
まず、動物にどうやる気を出させるかもたいせつですが、飼い主さんにいかにリハビリを継続してもらえるかを考慮しないと取り組んでもらえません。
たとえば、「これをやったほうがいい」という理想のリハビリを提案しても、飼い主さんが「それはできない」となったらやってもらえない。そのため、動物はもちろん、飼い主さんひとりひとりにあわせたオーダーメイドでリハビリをつくることを心がけています。飼い主さんと動物、双方から協力を得ないとすすまないことはむずかしさでもありますが、やりがいでもありますよ。
結果が出たときは、飼い主さんが諸手をあげて喜んでくださることが多く、こちらも「やってよかった」と実感します。これこそ自分の励みだし、リハビリの面白さです。今後さらに、「飼い主さんと動物に喜びを提供するリハビリ」を極めていきたいと考えています。